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【第二回】管理栄養士が解決!食事介助のお悩みと注意点

第一回


こんにちは、ふーこです。

将来の介護に不安がある方や既に介護に携わっている方が抱えるお悩みを解消するため、そふまる工房で管理栄養士として働く上田先生にインタビューしていきます。

第二回目は、食事介助のお悩みについて、お話をお聞きしたいと思います。

上田先生、今回もよろしくお願いします。

介護に携わる皆様のお悩みを少しでも解決できればと思います。
よろしくお願いします。

在宅介護をする上での不安1位は
「食事関連」

自宅で介護をする方にとって、最も多い不安要素は「食事に関すること」と聞いたことがあります。

具体的にどのような点に不安を感じているのでしょうか...?

以下のような不安をかかえている方が多いと思います。

・どのような食形態が良いのか判断がつきにくく、どのくらいの大きさや硬さなら食べてくれるのか分かりにくい。

・食事の偏りや栄養不足で病気が進行しないか心配。

・せっかく作った食事を食べてくれない。

・1日3食、自分が食べる食事とは別に介護食を作らないといけないため、手間と時間がかかり、家事負担が大きい。

高齢者は何らかの持病がある方も多く、噛む力や飲み込む力が弱まると誤嚥のリスクも高まり、安全な食事作りに悩む方が多いんですね。

そうなんです。
前回もお伝えしたように食事形態の判断が難しいというのは、これから介護を行う方の多くが最初につまずくポイントだと思います。

自宅で栄養計算をすることは難しいですよね…
バランスの良い食事するためのポイントがあればアドバイスいただきたいです。

おっしゃる通り、自宅で栄養計算をするのは難しいと思います。

ですので、主食・主菜・副菜・汁物がを揃えることを意識して献立を考えることが大切です。

初歩的な質問にはなりますが...
栄養バランスを考えるうえで、なにか簡単な目安などはありますか?

はい、和食の基本と言われる一汁三菜が目安となります。
(主食・主菜・汁物は各1品、副菜は1~2品)


一汁三菜

主菜は、魚介類・肉・玉子・豆腐などのたんぱく質を中心として、副菜に野菜・芋・きのこ・海藻・大豆製品をおかずにするとバランスのとりやすい食事になります。

また、1日1回、果物や牛乳・乳製品も摂るように心がけてほしいです。

一汁三菜をベースに献立を考えていくんですね。
なんとなくイメージが湧きました。

食事は毎日のことなので、献立を考えて、材料の買い出し、調理、盛り付け、片付けをして...
となると負担も多いですよね。

栄養計算をしなくても、大きく偏りがなければいいという風に、気楽に考えても良いのではないでしょうか。

確かにそうですね!
上田先生のお話を聞いて、難しく考えすぎなくても良いんだと思えてきました。

食事介助の注意点

それでは、いざ自宅で食事介助をすることになった時はどんなことに注意すれば良いのでしょうか?

被介護者の安全を最優先に考えながら注意深く支援することが重要です。

疾患や服薬による禁忌食品を把握しておくことや、被介護者の好みや習慣なども考慮することを心掛けましょう。

食の好みと聞くと、味付けや栄養面が気になりますが...。

そうですよね。
日本人の3人に1人が高血圧と診断されているので、その原因となる塩分には注意が必要です。

香辛料や柑橘類、出汁などを上手く利用するなど工夫して、美味しく無理なく減塩した食事を楽しんでほしいですね。

出汁など旨味成分が塩分の代わりになるんですね。
逆に、高齢者が積極的に摂ったほうが良い栄養素はありますか?

はい、高齢者の筋力アップのためにたんぱく質の不足がないように注意する必要があります。毎食の中に、お肉やお魚、大豆製品、玉子を取り入れるようにしましょう。

また、やわらかい食材を使用しがちなので、根菜や海藻・きのこなどに含まれる食物繊維が不足しがちです。便秘予防のためにも積極的に食物繊維を意識して摂るようにしましょう。

カルシウムも骨や歯の健康維持の為に重要です。カルシウム摂取も習慣づけるとよいでしょう。

高齢者は体の水分量が減少する上に、喉の渇きに気づきにくくなります。また、トイレを我慢して水分摂取を控えることもありますので、積極的に水分も摂取してほしいです。


高齢者に必要な栄養素

食物繊維のように、介護食だと不足してしまう栄養素もあるんですね。
その他にも気を付けたいポイントはありますか?

食事は単なる栄養摂取だけではなく、季節の食材や行事を楽しんだりできる、人とのコミュニケーションの場でもあります。

食事の見た目は食欲を刺激する要素の一つですので、彩りや盛り付けは食欲を引き出す助けになります。

いつもとは違う食材の切り方をしてみたり、目の前で料理を盛り付けたりするのも良いでしょう。

また、食器や食卓の雰囲気を変えたり、音楽をかけたりすることで食事を楽しくすることもできると思います。

食事って毎日するものだからこそ、単調になりがちですけど、少しの変化で会話のきっかけにもなりやすいですよね。

逆の立場で考えてみると...
あとは好きな食べ物が入っていたりすると嬉しくなりますよね。

その通りなんです。
自分の好きなものが食べられる時は誰でも元気が出るものです。

被介護者の食事の好みを尊重し、好きなものや、今日食べたいものを聞いてあげるのも良いでしょう。

また、介助の際に急いで食べさせてしまうと折角の食事も台無しになってしまいます。ゆったりと食事を楽しめる時間を取ることも大切だと思います。

やわらかさで選ぶ!
そふまるの介護食で美味しい食事を

近頃は介護食のサービスや製品を利用する方も増えてきていると耳にしました。

そふまるも冷凍介護食を扱っていますが、そういった外部サービスや製品を利用するメリットについて教えていただいてもよろしいでしょうか。

はい!
介護食の製品を利用するメリットとして、以下のようなことがあげられます。

・栄養バランスが考えられており、安心して食べることができる。

・栄養強化の食品を選択すれば、気になる栄養素(エネルギー・たんぱく質・カルシウム・鉄分・食物繊維など)を補えるなど、食べる方に合った商品を選ぶことができる。

・調理の手間がいらず簡単に介護食を取り入れることができる。

・1食分の個包装だと、その日の気分や体調に合わせた食事ができる。

・レトルトや冷凍食品で長期保存ができるので、常備しておいて今日は食事が食べられなくて栄養不足が心配という時に使用ができる。

高齢者が食べやすく、栄誉バランスも考えられていて、尚且つ手間がかからないのが大きなメリットですね!

介護食の製品を選ぶ際に注意するポイントも知りたいです。

前回もお伝えしたUDF区分表を参考に、「出汁巻き玉子は食べられるから、歯ぐきでつぶせるやわらかさを試してみよう」といったように、食べる方の噛む力や食事形態に合った商品を選ぶことが大切です。


UDF区分表

疾患でエネルギーや塩分制限がある場合や、アレルギーがある場合もあるので、成分をよく確認しておくことも必要ですね。

とても大切です。
UDF区分の「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」の商品をご用意しています。栄養量やアレルギー食品についても記載していますので、安心して選んでいただけると思います。


そふまるの商品一覧こちら

拝見しました。介護食とは思えないほど、美味しそうですね!
おせちや栗ご飯など、季節限定の商品も魅力的です。

ありがとうございます。
介護食を目でも楽しんで、美味しく食べてもらうために、食べ物の見た目はそのままやわらかくすることにこだわって作っています。

やっぱり見た目が食欲に与える影響は大きいですよね。 そふまるの商品を見て、介護食のイメージが変わりました。

食事介助に関する注意点などをお聞きして、前よりも不安が和らいだような気がします。ありがとうございました。

次回も引き続き、食事介助に関するお悩みについてお話をお伺いできればと思います。

こちらこそ、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。



監修者
上田 稚子(Ueda Wakako) 管理栄養士
大学卒業後、管理栄養士として亜急性期病院にて幅広いライフステージ、様々な疾患に応じた栄養指導をしてきました。
現在は、名阪食品株式会社にて介護食ブランド「そふまる」の研究開発に携わっています。