介護食の時短の工夫と調理方法

介護食を準備する際、「時間がない」と感じる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、時短の工夫を取り入れることで、効率よく調理する方法をご紹介します。
介護食作りの基本に加えて、時短の下ごしらえや調理のポイント、市販の介護食の活用などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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介護食とは?
介護食とは、加齢や病気で噛む力(咀嚼力)や飲み込む力(嚥下力)が低下した方向けに、食べやすさや安全性を高めるため、食材の形や硬さ、とろみなどを工夫した食事です。誤嚥や窒息のリスクを減らし、栄養不足を防ぎ、食事を楽しむことを目的としており、「きざみ食」「ソフト食」「ミキサー食」「ゼリー食」など、食べる人の状態に合わせた様々な形態があります。
介護食を作るにあたって高齢者の食事に見られる変化と配慮すべきポイント
年齢を重ねるにつれて、味覚や嗅覚が少しずつ衰える傾向があります。その影響で、食事への興味が薄れ、食べる意欲が低下してしまうこともあります。
また、消化機能の低下や咀嚼力の弱まりも、食事に影響を与えます。そのため、固い食材を避けるようになり、やわらかく調理された食品が好まれるようになります。特に、嚥下が難しい方には、安全に食事を楽しめるよう、十分な配慮が必要です。
さらに、特定の疾患を抱える高齢者の場合、食事制限が必要となることもあり、栄養バランスを保つことが難しくなる場合があります。
このような変化を正しく理解し、一人ひとりの状態に合わせた介護食を提供することで、高齢者が安心して食事を楽しめる環境を整えることが大切です。食事の時間を通して、健康の維持や生活の質の向上につなげていきましょう。
介護食の基本調理方法
食べる方の噛む力・飲み込む力に合わせて、食材の大きさやかたさ、形状を工夫することが大切です。どのような種類の介護食が適しているか、その人の食べる力(噛む力や飲み込む力)を把握しましょう。
基本調理として、まずは食材選びです。新鮮な野菜や良質なたんぱく源を選び、栄養価の高い食事を心がけることが大切です。次に、食材の下処理です。野菜などはよく洗い、食べる方の形態に応じた大きさにカットします。
調理方法には、蒸す・煮る・焼くといった方法があります。蒸し料理は、栄養を逃しにくく、食材本来の味を引き出せるのが特徴です。煮物は、やわらかく仕上がりやすく、消化しやすくなるため、介護食にも適しています。また、焼く調理法は香ばしい香りが生まれ、食欲をそそる効果があります。ほどよく焼き色をつけることで、料理にメリハリが生まれ、食事の楽しみも広がります。
さらに、料理は彩りや盛り付けも大切なポイントです。色合いを意識し、盛り付けにひと工夫加えることで、食欲を引き出しやすくなります。これらの基本的な調理方法を取り入れることで、介護食であっても、見た目・味・食べやすさに配慮した食事を提供することができます。
基本的な介護食調理のコツ
基本的な調理のコツを知ることで、介護食づくりがよりスムーズになります。まず、食材に応じて食べやすくカットすることが重要です。葉物野菜は繊維を断ち切るように切り、根菜類は食べる力に合った大きさにします。肉類は薄切りを選んだり、塊肉は食べ易いように隠し包丁を入れたり、そぎ切りにするとよいでしょう。
次に、調理法に工夫を加えることです。蒸し料理は、食材の栄養を保ちつつ柔らかく仕上げられる優れた方法です。炒め物や焼き物の場合は、最後に蒸し調理で水分を残すように仕上げると、しっとり仕上がるのでよいでしょう。高齢者は唾液が少なくなる傾向にあるので、煮汁を入れてしっとり仕上げる等の他、汁物をつけるのもおすすめです。水分が少なく、まとまりにくい料理にはあんかけにしたり、薄いとろみをつけて食べやすくします。
さらに、スパイスや調味料の活用もおすすめです。薄味になりがちな介護食でも、少量の香辛料や香りのよい調味料を取り入れることで、味に深みが生まれ、食欲を引き出すことができます。ただし、刺激が強すぎるとむせる原因になることもあるため、使用量には十分注意し、素材の風味を活かしたやさしい味付けを心がけましょう。
バランスの取れた食事の作り方
バランスの取れた食事を作ることは、介護を行う上で非常に重要です。まずは、主食、主菜、副菜の基本的な三つを組み合わせることから始めましょう。
主食にはご飯やパン、麺類を取り入れます。その際、食物繊維が豊富な全粒粉製品や、玄米を選ぶのもおすすめです。
次に主菜として、魚や肉、豆腐などの蛋白源を考えます。特に高齢者には、消化に良い魚や鶏肉、豆類が、栄養価が高く、健康的な食材選びができます。
副菜にはたっぷりの野菜を使いましょう。色とりどりの野菜が揃うことで、見た目も楽しくなり、食欲を刺激します。調理法としては、蒸したり、煮たり、炒めたりすることで、栄養を逃がさず、美味しく食べられます。
最後に、味付けは塩分に気を付け、だしを活用すると風味が増し、満足感を得られます。これらのポイントを意識して、バランスの取れた食事を作りましょう。
時短調理の工夫
介護食を調理する際に、時短調理の工夫を取り入れることは非常に重要です。カット野菜や冷凍野菜を使用して下ごしらえの時間を時短したり、圧力鍋や電子レンジを使う事で加熱時間を短縮することができます。また、市販品を取り入れることで心に余裕が出来き、調理のストレスが軽減され、その他の時間を大切にできるのではないでしょうか?
食材選びと下ごしらえ
食材選びでは、旬の食材や新鮮なものを選びたいところですが、介護食を毎日準備するのは、負担に感じることもあるかと思います。時にはカット野菜や冷凍野菜、冷凍根菜類を使用することで、洗う手間や皮を剥く時間等を省くことが出来き便利です。カット野菜でも必要に応じでさらにカットする必要はありますが、一から準備するよりも大幅な時短となります。また冷凍野菜は、旬の時期にまとめて収穫されているのでやわらかく仕上がるものもありますので、生の食材と冷凍の食材を上手に使い分けてみてください。
また、生の食材でもほうれん草や人参、もやし、芋類、キノコ類は冷凍保存が可能です。食べやすい大きさにまとめてカットして保存しておくと、使いたい時にすぐに取り出せて時間を節約できます。
食材を細かくカットする際には、ミキサーやフードプロセッサー、ピーラーなどで簡単に細かく出来るため、調理がしやすくなり、加熱時間の時短にもつながります。
冷凍保存とその利点
一人分の介護食を毎回用意するのは、大変だと感じる方も多いのではないでしょうか。事前に調理した食事を冷凍保存しておくことで、必要なときに温めるだけで食事が準備でき、調理にかかる時間を大幅に短縮できます。
冷凍保存のメリットは、時短だけではありません。食材の鮮度や栄養価を保ちやすく、いつでも栄養バランスのとれた食事を提供できる点も大きな利点です。また、食材を無駄なく使い切ることができ、食品ロスの削減にもつながります。
さらに、複数のメニューを冷凍しておくことで、その日の体調や好みに合わせて食事を選ぶことができ、食事の楽しみも広がります。このように冷凍保存を上手に取り入れることで、介護食づくりの負担を軽減しながら、栄養管理や味のバリエーションを無理なく充実させることができます。
冷凍保存には、魚の煮魚や照焼き、ハンバーグや牛丼の具、焼き鳥、ひじきの煮物、切干大根の煮物、ほうれん草の胡麻和え、かぼちゃの煮物がおすすめです。しっかり冷ましてから冷凍し、なるべく平らに冷凍するのがポイントです。水分が多い白和えやポテトサラダ、食感が変化するじゃが芋やこんにゃく、卵は冷凍には不向きなので注意しましょう。
便利な調理器具の使い方
最近ではさまざまな調理器具がありますが、介護食づくりのために特別な道具を新たに購入する必要はありません。ご自宅にある調理器具を上手に活用することで、十分に対応できます。
まず活用したいのが、圧力鍋です。圧力鍋を使うことで、お肉や野菜を短時間でやわらかく仕上げることができます。噛む力が弱くなりやすい高齢者の方にとって、食べやすさはとても重要なポイントです。時短しながら、栄養をしっかり摂れる調理法として、無理なく取り入れていきましょう。
次に、電子レンジも欠かせない調理器具のひとつです。電子レンジ対応の容器に食材を入れて加熱するだけで、手軽に調理ができ、栄養を逃しにくいのも特長です。さらに、蒸し器を使えば、食材の旨みを活かしながら、効率よく調理することができます。
このように、身近な調理器具を上手に使いこなすことで、介護食の準備はより効率的になります。調理の負担を減らすことで、食事の時間をより安心で快適なひとときにしていきたいですね。
市販の介護食の活用
これまで、介護食の時短調理方法をお話ししましたが、最近では冷凍食品やレトルト食品など、介護の現場で役立つ便利な商品が数多く販売されています。毎日の食事づくりをすべて手作りで行う必要はなく、こうした市販品を上手に取り入れることも、無理なく続けるための大切な工夫のひとつです。
市販の介護食は、やわらかさや栄養バランスに配慮されており、温めるだけで手軽に食事を用意できる点が大きな魅力です。忙しい日や体調がすぐれないときでも、安心して食事を提供することができます。
手作りと市販品を上手に組み合わせることで、調理の負担を減らしながら、食事の質を保つことができます。毎日の介護を頑張りすぎず、便利な商品も取り入れながら、無理のない食事づくりを続けていきましょう。
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介護食のレシピ例
介護食のレシピには、栄養バランスが良く、食べやすい工夫が必要です。以下にいくつかの簡単なレシピをご紹介いたします。
■ 減塩 レンジで簡単 豚汁
毎日の食事で減塩に気をつけたい方に最適な「レンジで簡単豚汁」をご紹介します。忙しい日常の中でも、手軽に栄養を摂れる美味しい一品です。

■ 簡単!れんこん饅頭
「簡単!れんこん饅頭」は、栄養豊富で滑らかな食感が特徴の介護食です。れんこんは、ビタミンCや食物繊維が豊富です。

■ おかず3品せいろ蒸し
牛肉とかぼちゃの甘辛煮、きのこの和え物、パプリカの甘酢の3品をせいろやフライパンで一気に作る時短レシピです。
せいろがない場合は、フライパンでも水1C(200ml)を注いで蓋をして10分程度で完成できます

まとめ
介護食づくりは、毎日続くからこそ、無理をしすぎないことが大切です。食べる方の状態に合わせた調理の工夫や、時短につながる方法を取り入れることで、負担を減らしながら安心できる食事を用意することができます。
また、手作りにこだわりすぎず、冷凍食品やレトルト食品などの市販品を上手に活用することも、介護を続けていくうえで大切な選択肢のひとつです。状況に応じて手作りと市販品を組み合わせることで、食事の質を保ちながら、心にも時間にもゆとりが生まれます。
無理なく、続けやすい方法を選びながら、大切な方の「食べる時間」が安心で楽しいひとときになるよう、できることから取り入れてみてください。



